2003年2月の日記

2/3

スペースシャトル、コロンビア号の空中爆発事故によって7人もの尊い命が奪われた。夜中のニュースでテレビをつけっ放しにしてうとうとしていたのだが、このニュースを聞いて目が覚めてしまった。
コロンビア号の81年の初打ち上げ、チャレンジャー号の爆発事故などをライブで見ていた私にとってショッキングな出来事であった。あれだけ綿密に安全策がはかられていても事故は起こってしまった。
NASAは国家の財政難から予算が削減され、シャトルの点検も民間業者に委託せざるを得ない状態だったそうだ。今回の爆発事故とと関係あるかどうかは定かでないが、どこか人的要因があるような気がしてならない。
亡くなった7人の方のご冥福をお祈りいたします。

 

2/11

肺がん治療薬「イレッサ」の副作用被害が拡大している。MR(医薬情報担当者)の医師への説明不足かと思っていたら、どうやら動物実験で重篤な肺障害を起こす可能性が示唆されており、メーカー側がそれを隠匿していたらしい。
イレッサはこれまで有効な治療薬のなかった肺がんに効果があり、副作用も少ないというふれこみで、鳴り物入りで承認された新薬である。それが蓋を開けてみたらこれまで何度となく繰り返されてきた薬害と同じことをしている。
抗がん剤は「副作用があってあたりまえ」といったイメージがあり、ひどい副作用があってもそれを上回る薬効があるとみなされれば比較的承認されやすい。とはいえ、命にかかわる副作用を持つ薬を、単に画期的新薬に飢えている市場のニーズに応えるためだけに投入して良いのだろうか?サリドマイドしかり、ソリブジンしかり、製薬メーカーや行政は何度同じ轍を踏めば気が済むのだろうか?

 

2/15

最近暗い話が続いたので明るい話題をひとつ。
ドイツのサッカーリーグ、ブンデスリーガーのハンブルカーSVに在籍している高原選手が初ゴールを決めた。しかも相手のGKは日韓W杯のMVP、カーン選手だ。
出場3試合目でそろそろ結果が欲しいときにインパクトのあるゴール。エコノミークラス症候群でW杯出場を逃した逸材にとっては最高の舞台だったろう。ちなみにアシストしたのはイラン代表のマハダビキア選手。サッカー先進国でアジア旋風が巻き起こっている。まあ、「スシボンバー」というセンスのないニックネームはご愛敬として、高原には今後とも日本を代表するFWとして頑張ってほしい。

 

2/23

このオフのスポーツ界の話題を独占しているのは文句なしにNYヤンキースの松井だろう。
FAでアメリカに渡り、日米双方のマスコミに注目され、フリーバッティングを行っただけでスポるとの特集が組まれる。イチローや中田と違い、マスコミとはこれまで良好な関係を保ってきた松井だが、さすがにTVの画像を見ているとうんざりしているのが解る。
ヤンキースは、アメリカでもっとも注目される球団である。スター選手はそれこそプライバシーまで丸裸にされるらしい。プレッシャーにはあまり強くなさそうな松井だけにちょっと気にはなる。
海外で活躍する日本人選手のニュースが珍しくなくなったとはいえ、球界の最高峰のチームで松井がどこまでやれるか、そして情報も早いが飽きるのも早い日本のマスコミをどこまで食いつかせておれるか、松井の真価が問われる一年になるだろう。

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