勝手に陶芸を科学する
(研究者・技術者向き)
−「窯」という字は羊を火で焙り、熱効率を良くするために穴に入れることを意味する。羊を火で焙ることにより生肉から焼き肉への質の転換をする。決して焼き尽くして影も形もなくしてしまうのではない。形状を保存し、質の転換を加熱によってなす。その装置が窯なのである(柳田博明、化学と工業より)−
焼き物の質の転換の主役は多彩な化学変化、そして物理変化です。その本質について考えてみたいと思います。
(100)方向から見たカオリナイトの構造 |
珪酸と水酸化アルミニウムの複合シートが層状構造(d001=0.7nm)を形成する典型的なアルミノ珪酸塩 |
総論(随時更新)
第一章 粘土の科学 第二章 釉薬の科学 第三章 焼成の科学
学会参加記録など
1999 日本化学会秋季年会に参加して
その他(随時更新)
陶芸材料の物理化学的性質
注1)私は窯業試験場の職員でもなければアマの陶芸家でもありません。だから勘違いなども多々あるかも知れませんが、そのときはご遠慮なくご指摘願います。
注2)特に専門性の高いと思われる部分は青いカラムで区別しています。読み飛ばしてもらっても差し支えありません。
※本ページで用いている分子グラフィックは米国MSI社のWebLab Viewer LiteTMを使用しています。
参考文献
1)実践陶磁器の科学 高嶋廣夫 内田老鶴舗
2)陶磁器釉の科学 高嶋廣夫 内田老鶴舗
3)セラミック窯炉 長坂克巳ほか 共立出版
4)粘土の世界 日本粘土学会 KDDクリエイティブ
5)粘土とともに〜粘土鉱物と材料開発〜 古賀 愼一 三共出版
6)物性化学 松永義夫 裳華房
7)無機化学ハンドブック 技報堂出版
8)理化学事典 岩波書店
9)化学便覧 応用編 丸善