晶系について

結晶は原子または分子が規則正しく配列したものですが、その配列のしかたにより、下の7つの晶系に分類されます。

立方晶系、正方晶系、斜方晶系、単斜晶系、三斜晶系、六方晶系、三方晶系

 

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結晶は上に示すような平行六面体の繰り返し構造により形成されます。平行六面体は各辺の長さa, b, c及びそれぞれの辺に挟まれる角α, β, γにより規定され、この値を格子定数(Lattice Constant)と呼びます。

立方晶系:a=b=c、α=β=γ=90°

正方晶系:a=c≠b、α=β=γ=90°

斜方晶系:a≠b≠c、α=β=γ=90°

単斜晶系:a≠b≠c、α=γ=90°、β≠90°

三斜晶系:a≠b≠c、α≠β≠γ≠90°

六方晶系:α=β=90°、γ=120°

三方晶系:a=b=c、α=β=γ≠90°(<120°)

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14種のBravis格子



晶系は結晶が溶液等から析出してきたときの形と密接な関係があります。例えば立方晶系の結晶であれば、結晶の形は立方体になることが多いです。晶系は対称性の性質から、さらに14種類のBravis格子、32種類の点群(point group)、230種類の空間群(space group)に細分化することができますが、難しいのでここでは述べません(私もよく理解していない)。

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